講師の責任:予備校選びの知識

講師の責任

予備校では、一クラスで何十人の複数の生徒がいるのが大半です。このため、生徒の中には授業の内容を完全に理解することができなくなる生徒が出てきます。これが、予備校の持つ欠点であると指摘する声は少なくありません。

ところで、この複数生徒制を採用することで、もう一つ別の弊害が出てくる可能性があります。それは、講師の生徒に対する責任感の問題です。

多くの生徒を一度の抱えると、生徒の一人一人の顔を覚えることは困難になってきます。このため、自分がこの生徒に教えているんだという意識が希薄になる恐れがあるというのです。

しかも、学校の場合には、学級担任がいて、生徒に対する責任を感じる機会もありますが、ただ純粋に受験の勉強を教えているだけですから、学校の教師が持つような責任感を持つことは難しいようです。

ですから、教えることは教えたから、後は生徒の努力だという意識になる講師も少なくないようです。こういった生徒に対する意識低下が多くの問題を起こすことがあります。
つまりは、とにかく予備校で教えなければならないことだけは教えてしまおうという傾向に走る可能性があるわけです。実際、予備校の授業ペースは進学校といわれる高校の浪人クラスで2倍、現役クラスでは実に3倍の速さで進行するというデータもあります。

そのため、入試直前までに授業を完璧に理解し、授業についてくることのできる生徒は、全体の1?2割程度しかいないという結果になってしまうようです。

また、予備校では、結果がすべてというところがあります。ということは、とりあえず何人かが有名校に合格してくれればいいという考え方に走りやすい状況に置かれているということです。

すると、全ての生徒の面倒を見なくても、一部の優秀な生徒さえ理解してくれればいいということになり、この生徒置き去りの状況に拍車をかけているところもあるようです。

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